2019
東京では元旦から快晴。
穏やかでキーンとした空気の中、新しい年を迎えました。
本来なら新しい年の始まり、明るく楽しい話題を提供したいのですが、
実は昨年末からついに体調を崩してしまいました。
色々検査もしましたが、特にこれといったことではなく、
結果的には極度の過労とのこと。
それでもなんとか年内の営業とレッスンは大丈夫だろう、
1月になったらゆっくり休もうと思っていたのですが、
さすがに「極度の過労」とはこのことか!
お正月花の用意さえもできない状況になってしまい、
12月はほぼ営業できませんでした。
毎年楽しみにしてくださっていたお正月のレッスンやお飾り作り、
お正月の花の販売も、キャンセルさせていただきました。
本当にごめんなさい。
花生活、修業時代から数えて30年、
ジェンテを始めてから24年、
初めて市場に行かず(車の運転を禁じられました)、
花に触らない年末を過ごしました。
きっと閉まったままのシャッターをご覧になってがっかりなさったであろう、
あの方この方、皆様のお顔が思い浮かんでは、
悔しくて 情けなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
しかし、いい機会をいただいたと気持ちを切り替えて、
ちょっとわがままさせていただき、
休み休み、少しずつ体力をつけて、
春の花が市場に出回っている間にはなんとか元気になりたいと思います。
また、それに伴い、以前から考えていた、
ジェンテの在り方を変更する方向で検討を始めました。
検討といっても、一人で頭の中をぐるぐるしているだけなのですけれど。
仕入れも、水揚げも、花の手入れも、店内の販売も、
レッスンも、それに伴う準備も、イベントや撮影の仕事も、
経理やそれにまつわる事務仕事も、
そして産地をめぐり、新しい花を探り、
新たなアイディアを考え……。
そうした何もかもを
この24年間一人でやってきたそのことが、
奇跡的なことだと改めて思います。
いつなにが起こってもおかしくない、
まさに薄氷を早足で駆け抜けるような日々でした。
もちろん、私をサポートしてくださる方々もたくさんいて、
レッスンではお馴染みアシスタントしてくださっている増田さん、
今は月に一回だけのアシスタントですが、
私がジェンテを始めたばかりの頃の5年間、
スタッフとして働いてくれていた花田さん、
メルマガの配信や生徒さんへの一斉メールなど
みなさんに配信してくれる能勢さんや、
既に昨年から完全独立した松尾さんなど、
私を励まし手助けしてくれるスタッフたち。
そして、何よりも私の花を良く理解し支えて続けてくれている
仲卸 Q-cafs社長 松橋さんあればこそ、
今の私があるわけで、
励まし、慰め、時にはお尻を叩かれて、
たくさん、たくさん助けていただいています。
私を支えてくれている方々がいる限りは、
私は何としてでも頑張らなくちゃいけないと思っています。
だって、まだまだ、やりたいことはいっぱいいっぱいあるんです。
でも、もしかすると、
わざわざ私がやらなくてもいいこともあるのかもしれない思い始めました。
やるべきことをやるために、
私しかできないことをするために、
もしかすると今後、
皆様にはご迷惑をおかけすることになるかもしれません。
でも、1日も長く生涯現役で花に関わりたい気持ちが強いのです。
1月は店はお休みいたしたします。
仕事はありがたいことに入っておりますので、
ゆっくり進めていきます。
そして、新たなご報告を2月をめどにしたいと思います。
どうぞ、ご心配のご連絡などはなさらないでください。
静かに見守っていただけたら、
それが一番嬉しい励ましです。
2019. 1.3
gente 並木容子
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