2012年も押し迫りあと1日となってしまいました。
今年は、ジェンテの引っ越しという一大イベントがあり、
私にとっても忘れられないスペクタクルな年となりました。
もともとの素養が引っ越しを機に、
ぐんと深みを増して来たような年だったように思います。
自分が望んでいることや、
周囲から「どうしても」と望んでいただいていることに、
しっかりと向き合って取り組んで行こうと、改めて決意しました。
それにしても、今年もどれだけの愛のブーケをつくったでしょうか。
新しい店舗でも、相変わらずジェンテでは、
男性のお客様からのご注文をたくさんいただきました。
けっして男性が入りやすい店ではないでしょうに、
お相手の女性のことを思って、
勇気を持ってご来店くださって、
たくさんのご相談をお受けいたしました。
一番多かったのが、彼女に交際を申し込む、
告白のためのブーケをというご希望。
そして、一番印象的だったのが、
プロポーズのための花束のご注文。
もちろん、奥様へのお誕生日や結婚記念日も、
恒例として毎年ご利用してくださる方も多く、
ジェンテにお越し下さる男性の皆様は、
本当に上手に花贈りをなさいます。
「奥さんがちょっと疲れているようなので」とか、
「ちょっとけんかしちゃったんだけど」などというご相談をいただくと、
花ってほんとに素敵な愛のツールだなぁと思わずにはいられません。
というわけで、今年も私は誰からも花を贈られることなく、
ただひたすらお客様のご希望と、お相手の方のイメージと、
花束をお渡しするシーンに妄想を膨らませて、
黙々と花をアレンジさせていただいたのでした。
それは大晦日まで続きます。
花は愛のツール
宿り木入りました!
お引っ越しして、店は小さくなりましたが、
やっぱりこの時期に店頭に宿り木を飾りたい!という思いは変わらなく。
でも、大きなものは邪魔になってしまうし、
今年は難しいかもなぁと思っていたのですが、
市場でこんなに素敵で幻想的な宿り木に出会ってしまいました。
おなじみのグリーンやオレンジのものではなく、黄色い実!
さらには、素敵な白樺の枝に宿っていて!
もう、これはつれて帰るしかないと思い、
市場の男の子に手伝ってもらって、なんとか設置いたしました。
ほんとに素敵なんです。
実が濃い黄色で茎は黒、葉もないので実がいっそう引き立ちます。
さらに、なんといっても白樺に寄生しているっていうのもいいですよね。
店先の両端に設置してありますので、
ぜひご覧になって下さい。
そして相変わらず、ジェットコースターのような慌ただしい日々。
いろいろなご注文をいただいていて、本当に有り難い限りです。
某ブルーを基調とした宝飾ブランドから、
顧客様へのクリスマスアレンジメントのご依頼とか。
大切なアスティエの器をお持ち込みになっての
アレンジメントのご依頼とか・・・緊張!
そして、花束、アレンジ、リース、リース、リース!
さらには、引っ越しても毎週末遊びに来てくれるこの子たちとの時間。
ああ、忙しい!
2013カレンダー
この数週間のあまりに慌ただしい日々に、ついにめまいが。。。
と思ったら、今日は大きな地震がありました。
本当はもう少し大人の女性らしく、
落ち着いてゆったりした日々を過ごしたいものです。
さて、11月から何度もお問い合わせをいただいている2013年のカレンダーですが、
今回はジェンテオリジナルは制作しませんでした。
なぜなら・・・
花時間2012年冬号(12/7発売)の付録についてくる、
来年のカレンダーを半年分担当したからです。
この表紙も私のアレンジです。
私のアレンジは、
1月 紅白のバラ
6月 雨の日のバラ
7月 夏の日差しのバラ
8月 暑さの残る大人のバラ
10月 秋の草花とバラ
12月 クリスマスピンクのバラ
の6点です。
表紙、1月と続くのですが、
そのあとお目にかかれるのが6月なので、
春の季節はちょっとさみしくなりますが、
6月の雨の日のバラは特にお気に入りの1枚で、
新しいジェンテ店内で撮影したにもかかわらず、
どこかパリのアパルトマンの窓辺のような写真になっています。
やっぱり、プロのカメラマンは違いますね。
ということで、今「花時間2012冬号」をご購入されると、
もれなく2013年のカレンダーもついてきます。
全国書店でお買い求めになれます。
もし、ご希望の方がいらしたらジェンテでご購入も可能です。
このカレンダーのために撮り下ろした作品ばかりで、
新しい品種のバラも意識して取り入れました。
カレンダー、お待ちくださっていたみなさま。
今年はこうした形ですが、どうぞお許しくださいませ。
そして、自分で言うのは憚られますが、
花のプロのわたくしと、
写真のプロと、
デザインのプロと、
企画を担当された編集のプロによる、
オールその道のプロが、各々の力を合わせて作るカレンダーの醍醐味を、
どうぞお楽しみくださいませ。