天然生活10月号(8月20日発売)にて、
朝霞市の生産者さん 飯倉さんを訪ねました。
今まで個人的に何件もの生産者さんをお訪ねして、
たくさんの花を見て、
たくさんの方とふれあい、
たくさんのことを教えていただきました。
そのたびに感動や衝撃があって、
それが私の仕事の原動力になっているといっても
過言ではありません。
そして、今までも何度もお訪ねしていた
埼玉県朝霞市の生産者さん 飯倉さん。
トルコキキョウの代表的な生産者です。
トルコキキョウの生産者と問われたら、
一番に名前があがるような、いわゆる「名人」です。
上質で上等のトルコキキョウを作ります。
出荷期間は5月末から7月上旬の約2ヶ月ですが、
(もちろん、他の花もたくさんお作りです)
いつでも安定した花を供給してくださり、
その時期、いざという時は、
どうしても飯倉さんのトルコキキョウに頼ってしまいます。
今回、「天然生活」さんの取材で飯倉さんををお訪ねして、
今まで何度も訪ねたはずの飯倉さんにも、
実はもっともっとたくさんの顔をお持ちで、
そして、そうしたあらゆる生活、または生き方の中からこそ、
今の飯倉さんの花が出来上がっているのだと、
はじめて知ったような気がしました。
今までお訪ねしていた時は、
その時の花の現状しか見て来ていませんでした。
今年はどんな花を作られているかな?
今年の出来はどうかな?
この花はいつぐらいから出荷が始まるかな?
そうした、自分本位の見方が中心で、
それでも意識して、
潅水状況はどんなかな?
農薬はどの程度使っているかな?
土はどうやって作っているかな?
どんな風に植え替えしているかな?
芽かきはどんなポリシーで行っているかな?
温度や湿度の管理は?
なども拝見させていただいておりました。
ただ、私はこれが正解というのはわからないし、
良い悪いを判断するために伺っていたのではなく、
その生産者さんが今作ってる花の現状を知って、
ならば、この花はこんな風に使おう!など、
その花を使うためのヒントを得るために伺っていたのだと思います。
でも、今回、こうやって取材という形で伺って、
この誌面ではご紹介しきれないほどの、
飯倉さんの人生のポリシーとも言うべき、
暮らしぶり、考え方、そして、生き方を、
教えていただいたような気がします。
それは、おそらく、
カメラマンさんやライターさん、編集者さんからの、
素朴な疑問や好奇心からでしか知り得ないような、
私にとっては、当たり前だと思っていたことにも、
暮らしの小さな工夫や知恵がたくさん詰まっていることがわかり、
そして、
そうした方だからこそ、こういう花を作るんだ!
という深い意味での理解をさせていただきました。
もちろん、私の個人的な勝手な理解ですけれど。
飯倉さんご夫婦の花作りへの真摯な姿勢や
そのための様々な取り組み。
小さな努力の積み重ね。
そして、暮らしを楽しむ姿勢が、
美しい花を作り出しているのだと、
改めて思い直しました。
とても素敵なページになりました。
ぜひ、ご覧いただければと思います。
天然生活10月号
夏休みのお知らせ
8月12日(月)から19日(火)まで店舗は休みとなります。
なお、16日から19日までの間のご注文は、
お引き受けでる場合がございますので、
メールにてご相談くださいませ。
*産地訪問の続きは、また後ほど。
高知 まるふく農園
7月中旬の産地訪問の続きです。
さて、最も楽しみにしていた高知への旅。
今まで高知には何度か足を運んでいます。
日の出花卉の水野さんのハウス。
篭屋さんの篭谷さんのハウス。
天晴の野崎さん、川村さんのハウス。
いつでも、日帰り強行軍だったので、
空港からハウスへ行って、また空港へ。
その繰り返しでした。
でも、今回は違います。
今回はジェンテで毎週取り扱っている、
無農薬ハーブの「まるふく農園さん」を訪ねることが目的でした。
そもそもまるふくさんは高知“市内” に存在しているとのこと。
しかも、まるふくの楠瀬さんから事前に
「もし行きたいところがあれば言ってください」とおっしゃってくださって。
以前からいつかは行ってみたいと思っていた、
「牧野富太郎植物園」の名前をあげましたら、
「では、ついでにモネの庭にも行きましょう」
と、おっしゃってくださいました。
うわ〜!
いろんなところへ行けるんだ!と感激しつつも、
「モネの庭?」
「なぜ、高知にモネの庭?」
など疑問に思いながら、出発したのでした。
「北川村 モネの庭」には、その名の通り、
フランスジベルニーと同じようなお庭が広がっていました。
ちょうど睡蓮の花が咲き始めたところ。
青い睡蓮も咲いていました。
お庭はとても広大で、見所も多く、
ゆっくり休めるように所々にベンチもあって、
ほんとに素敵でした。
私が伺うということを楠瀬さんが事前にご連絡くださったようで、
庭師の方が付きっきりで説明してくださり、
知らないこと、興味深いことをいろいろお話ししてくださって、
35℃以上の炎天下の中、体中に汗をかきながら、
お話を伺いました。
お話してくださった方の方が大変でしたよね。
ありがとうございました。
心持ち上の睡蓮の写真がぼけているのは、
私の体の熱気のめらめらが画像に伝わったものと思われます。
すいません。
北川村特産の「ゆずのソフトクリーム」などをいただき、
今度はもう少し涼しい時期に伺おうと決心しました。
そして、すっかり暑さに参ってしまった体を引きずりつつ、
私の待望の「牧野植物園」へ。
こちらもモネの庭に負けず劣らず広大で、こう配もあり、
すてに体力奪われちゃってる私には、
「この広さ、見きれるのか?」感が漂いましたが、
庭がとても上手に設計されていて、
見る人を飽きさせず、たいへん面白い内容でした。
ここを見て、次を見て、その先を見て・・・
なんてことを繰り返すうちに、
あっという間にほぼ一周。
ここも、もう少し体力ある時に、
ゆっくり見なければいけないと心に誓って。
しかし、もうへろへろです。
しかも、こともあろうに画像が一枚もありませんでした。
すいません。
さてそして、最後に、本来の目的地、楠瀬さんの圃場へ。
お父様が食用の無農薬ハーブを作られていて、
レストランなどに卸していらっしゃるとのことでしたので、
ハウス自体はこじんまりとまとまっておりました。
ハウス内には、いつもジェンテに届いているハーブたちがたくさん!
小さく可愛く、楽しそうに、上を向いていました。
そして、それよりなにより、
先日、楠瀬さんがジェンテに突然いらしてくださった時の
こぼれ話的な
「ハニーサックルの枝が橋みたいになっちゃって・・・」
の一言を検証しなければ。
実はこの「ハニーサックルの橋」という言葉が、
私の頭に残り、どうしても気になってしまって、
想像すればするほど「絶対にこの目で見なくては!」と、
強い想いになってしまい、
今回の訪問に繋がっているのでした。
「ハニーサックルの橋」は、
こんな風景でした。
わかりにくい写真で申し訳ない。
こちらのハウスから向こうのハウスの間に、
小さな小川が流れているのですが、
その小川の間をハニーサックルのつるがのびて、
橋のように繋がってしまったという光景です。
なるほど〜
うん、確かに橋になっています。
ここにハニーサックルが満開だったら、
それはそれは素敵でしょう!
いや〜、
今度はハニーサックルが満開の時期にまた来ると心に誓い。
お母様が出してくださったとっても美味しいハーブティーをいただいて、
少し元気も出て、ハウスの中でいろいろお話ししていたのに、
まるふくさんの無農薬の農法「炭素循環農法」について、
きちんと質問する気力もなくなり、夜は更けて行きました。
最後は、楠瀬さんがお膳立てしてくださった、
高知の花を愛する人々にお集まりいただいての食事会。
(という名の飲み会。)
女性も男性も関係なく、みなさん多いに食べて飲んで、
うらやましい限りです。
お酒の飲めない私は、美味しい「燻し鰹」をいただきながら、
みなさんの楽しいお話を聞いいるうちに、
一日が終わりました。
充実した一日を終え、いよいよ九州へ移動です。