3月から続いたコロナウィルスによる大きな被害。
そして、思いも掛けない緊急事態宣言。
6月1日、様々な部分で解除となり、
少しだけ開放感を味わっている方々もいらっしゃるでしょうか。
今回このような事態の中で様々なことを思い、考えました。
記録的にブログに書き綴っておこうと思います。
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2月末くらいからかなりの緊張状態が続いた東京。
2月に2019年度のレッスンを全て終えた私は、
3月にさまざまワークショップを予定していて、
自分でもかなり楽しみにしていました。
3月に入るあたりからいよいよ危ない状況になってしまい、
そして、本格的な緊張状態になって、
私は全てのワークショップを諦め、
店も完全に締めてゆっくり休もうかとも思ったのですが、
突然にむくむく湧いてくる私の正義感がそれを許さず、
「こんな時こそ、花だわ!」と一人息巻いて、
兼ねてから構想のあった
「gente 花便り」を実現すべく動き始めたのでした。
学校が休みなり、お子さんたちやお孫さんがおうちにいる中で、
殺伐とするかもしれない日々の中に、
美しくて呼吸しているものがあるといいなぁと思いました。
フッと目を挙げた時に、毎日変化しているもの。
そばを通り抜けた時、ふわっと香りが立つもの。
そんなものがそばにあるといいなぁと。

そして、3月20日から「gente 花便り」を始めました。
最初は「こんな時に花?」って思われてしまうのではないかと、
戦々恐々としておりましたが、
蓋を開けてみれば、3日間の配送日は、
ネットで募集を始めてからわずか20時間くらいで
予定数量をはるかに超える事態になっていました。
それから毎週、毎週、合計5週間続いた「花便り」。
そこから母の日へ突入し。
母の日も今年は多くの方が「会えないから」という理由で、
早くからお問い合わせをいただいておりました。
一斉にお受けした例年の倍の量の予約枠は、
たった1日で埋まってしまいました。
そのあとも、ご注文をたくさんいただいております。
花って、本当に素晴らしいパワーを持っているんだと
改めて思いました。

4月中旬くらいから、他の花屋さんたちも
花贈りを始められたところが多く、
そういう意味でも市場はとても活気立っていましたので、
三密にならないよう、
私は誰よりも早く市場に行って、
そして、誰よりも早くそこから立ち去る必要がありました。
自分を守るためでもあり、
私のわがままに付き合って手伝ってくれる増田さんのためでもあります。
いつも以上に睡眠時間が足りない、
緊張状況にあった数ヶ月でした。
そして、それは今でも続いています。
市場と店と自宅の3角形を常に行き来しているだけの私は、
緊急事態宣言中も、
睡眠時間の短さと常に緊張しているという環境以外は、
何も変わらない毎日で、
唯一違う点があるとすれば、
レッスンができない状況だったので
生徒さんとお会いできないことだけでした。
6月からレッスンを再開します。
ひとクラスの人数を半分にしました。
その代わりレッスンの回数は倍になりました。
また、クラスによっては事前の動画配信で、
課題の説明と作り方、花の解説などをすることにしました。
それを見てきていただいてから、
当日レッスンに望むことで、
1回のレッスン時間を少し短くさせていただいています。
全てのクラスではありません。
動画では説明できない内容のクラスもあるので、
その方々は
4月から始めるべくせっかく作ったクラス編成を
全てやり直さなければならず、
この目に見えない仕事量の多さはなんだろうと、
自粛している皆様を羨ましく思ってしまった時すらあります。

Withコロナ とか Afterコロナなどと聞くようになりました。
私もヨーロッパのロックダウンを聞いた時から、
コロナが収束しても以前のようには戻らないだろうと思っていました。
コロナに感染した方や亡くなった方には心からお悔やみを申し上げます。
エッセンシャルワークに関わって来た方々は、
様々なところで辛く嫌な思いをたくさんされたことと思います。
でも、新しい時代が来たと思いましょう。
そうした時代を経て、
仕事に対する思いや家族との絆が
変わって来たことは確かだと思います。
ご自身にとって大切なこと、
なくてはならないこと、
実は必要なかったこと、
色々考えることがあったことと思うんです。
花への思いも変わって来た方もいらっしゃることでしょう。

私も色々考えました。
私は「gente 花便り」の花束を束ねている時、
皆様からのメールでのメッセージを拝見しながら、
お一人お一人の環境や思いを想像していました。
そして、その時間が私にとってはかけがいのないものであると、
改めて気づかされました。
ある意味、幸せな日々でした。
どんな時でもどんなことがあっても、
生産者さんが花を作ってくださる限り、
私は花をアレンジしていきたいと思います。

店舗販売は時々オープンディを設けて。
ネットでの個々のご注文にはなるべく応えられるように。
レッスンは今までのように。
時々生産者さんの圃場を見学させてもらって。
ごく時々、イベント的な外仕事があれば。
要するに今ままでのやり方が自分に一番あっているようです。
そして、もう一つ大事なことは
無理をしないこと。
そうやって、私は体が動く限りは
花の仕事をしていきたいと思いました。
新しい日々の中で、価値観や思い込みが大きく変わっても、
私の花に対する思いは変わりません。
ウイルスと上手に付き合いながら生きていく。
それが今、求められる一番大切なことかと思います。

今年、1月末に仕事も兼ねてパリへ行ってきました。

5年ぶりのパリ、15年ぶりの一人旅をすることで、
(本当にしばらく海外に出ておらず、行くとしても仕事だった)
自分をリセットして新しい時代へ突入したいという思いがありました。
まだこの頃はコロナに対してあまり大きな心配はしてなくて。
しかし、タイミングも悪くパリは街全体がスト状態。
地下鉄もバスも全く動いておらず、まさに封鎖都市という感じでした。

たくさん歩いて歩いて、パリの街を歩きつくし、
ストの影響を受けていない小さな美術館や博物館を訪ねたり、

ギャラリーでのイベントを見たり、

昔懐かしい細い路地裏の石畳を歩いたり、

時にはカフェでぼんやりしたり。
そうそう、髪を切ったりもしました。
いつもお願いしている美容師さんが
パリコレのお仕事でちょうどパリにいるとのことで、
場所をお借りしてシャンプー&カット。
ところ変われどメンバーが変わらないので、
いつものように髪を切ってもらっただけですが. . . 。
たくさんおしゃべりしたのは、たった1日。
たまたまパリに来ていた元ODORANTESスタッフねぎちゃんに会って、
ランチを食べたり、ODORANTESをサプライズ訪問したりした時。

相変わらず素敵な店内でした。
あとは必要なやりとり(「いくらですか」とか「これをください」とか)を
しただけの、本当に沈黙の一人旅でした。
色々思いながらも空気や風を感じて、
少しだけ自分を慰められたかなと思います。

花屋さんに行って、花も買いました。

こんな可愛い店員さんが、

こんなライトでヌーベルな花を使ったブーケに。
それにしてもどこへ行ってもストの影響があって、
スーパーも百貨店も一部スト。
ルーブルもスト。
ホテルのサービスだけがホッとする優しさだったような気がします。
こんなに全てが動かなくなっても文句を言わないパリの人たちって、
ある意味忍耐力や適応力、包容力にも長けているのかと、
改めて道ゆく人々の顔を確認したりするのでした。
ま、でも、みんななんだかイライラしてましたけれどね。
(あ、いつものことかな 笑)
それにしても、この大きなスト、
「どうしてパリの人はこの状況を我慢しているんだろう?』と
不思議でなりませんでした。
東京では絶対に成り立たない話しです。
全てのJRも私鉄も地下鉄も、
そして、バスさえも全面ストップって、
ありえないですよね?
タクシーが儲かりすぎるんじゃないかと思うと、
これまたパリの人らしく
「渋滞するから休んでいるドライバーが多い」とのこと。
は?
確かにタクシーも捕まりにくく、
こんなにインフラが脆弱では、経済、回らないんじゃ?
と心配するも、
百貨店やスーパー、美術館なども一部ストをしていました。
警察もストをして道路を封鎖しましたし。
その封鎖で私は帰りの飛行機に間に合いませんでした。
ありえない、あってはならない話です。
でも、飛行機に間に合わなかったのもの、
(たとえ4時間前にパリを出ていても)
ストで買い物できなかったのも、
蚤の市へ行けなかったのも、
みんなみんな誰かが悪いのさ。
なんなら、全て私が悪いらしい。
そういうパリの人たちの中で、
自己責任と攻撃力で自己防衛していくのは大変だなぁ。
もちろん、優しくて静かで思いやりがある人もたくさんいて、
むしろそういう方々としかお会いしてなかった時間が長く、
改めて日本人の甘さを再確認したのでした。
羽田に戻って来ての入国時、
今度は中国の人や韓国の人が日本人を上回る人数で、
なんだかワーワーと声が大きく大騒ぎで、
コロナウィルスが本当に入って来たら大変なことになるなぁなんて、
ぼんやり思いながら、車に小さな荷物を積んだのでした。
2020-06-02 |
diary,
海外のこと,
思うこと
母の日ギフト全て締め切りました。
たくさんのご注文ありがとうございます。
4/22 12:00現在いただいたメールには全て返信しました。
もしも返事が届いてないなどございましたら、
再度コンタクトしていただきますようお願いいたします。
予想もつかなかった事態が世界中に起きておりますが、
それでも春は訪れて日々は過ぎていき、
今年も「母の日」が近づいてまいりました。
ここ数週間、色々と考えることの多い日々でしたが、
3月19日から始めた「gente花便り」も5週間続けてきて、
美しいもの+呼吸しているもの=花
を皆さまが心から望んでくださっていることを痛感いたしました。
お礼のメールや励ましのメッセージもたくさんいただきました。
そして、やはり母の日のご注文はお受けしたいと思いました。
ただ、今後どのような事態に変化するかわかりませんので、
100%必ずとは申し上げられませんが、
生産者さんが花を出してくださる限り、
皆様に素敵な花をお届けして行きたいと思っております。
なお、このブログの内容をよくお読みいただき、
ご納得した上でお申し込みくださるようお願いいたします。

そして、お母様にお花をお届けする日ですが、
本来ならば母の日当日にお手元にお届けするのが
一番良いと思うのですけれど、様々な事情を考慮して
お届け日を限定させていただくことにしました。
5月1日(金曜日)ご到着 ← 締め切りました
5月3日(日曜日)ご到着 ← 締め切りました
5月4日(月曜日 祝日)ご到着← 締め切りました
5月8日(金曜日)ご到着 ← 締め切りました
5月10日(日曜日)ご到着 ← 締め切りました
5月11日(月曜日)ご到着
の6日間です。
全て生花となりますので、ご在宅の確認をお願いします。
非常事態宣言の出ている間にお届けすることも
お母様にホッとしていただく手段の一つかと思います。
そして、いつものようにお一人お一人違うものを
私が一人でつくりますので、
数量限定とさせていただきます。
なお、この期間もオープンディの予定はございませんが
お引き取りに関しましては、必ず事前に日時をご予約いただき、
お客様同士が重ならないようお約束のお時間をお守りください。
今年は以下の2種類に限らせていただきます。
◎花束 10,000円(送料込み 消費税別)
◎アレンジメント 12,000円(送料込み 消費税別)
もう少し上の金額のものをご希望の方は、
その旨ご記入いただけましたら、対応させていただきます。
ただし、以下の地域は送料に差額が発生いたします。
*北海道 +1600円
*青森県・秋田県・岩手県 +200円
*大阪府・兵庫県・和歌山県・滋賀県・奈良県・京都府 +200円
*岡山県・岐阜県・三重県・広島県・鳥取県・島根県・山口県 +200円
*愛媛県・高知県・香川県・徳島県 +500円
*福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県 +1600円
そして、花の内容としましては、あくまで参考画像ではありますが、
(この通りにはお作りできませんのでご注意ください)
白っぽい感じで爽やかに

優しいイメージで華やかに
草花でナチュラルに
赤系でシックに
というようなイメージでご注文をお願いいたします。
お色味や花材に関しての細かなご注文はお受けできません。
アレンジメントの器はバスケットを予定しております。

こちらはバスケットの参考画像です。
画像と同じ花材はそろいませんのでご了承ください。
それぞれにメッセージのタグをおつけします。

短い文章でしたら代筆できますので、
メッセージがおありの方はお知らせください。
ーお申し込み方法ー
下記を明記の上、メールにてお申込みをお願いします。
info@gente.jp
◎内容のご希望
花束 または アレンジメント
◎ご到着日のご希望
◎お届け先の
お名前
郵便番号
ご住所
お電話番号
◎差出人様の
お名前
郵便番号
ご住所
お電話番号
メールアドレス
◎イメージをお選び下さい。
◎メッセージがございましたら、代筆させていただきます。
(メッセージのタグが小さめです。文字数は少なめでお願いいたします)
皆様からのメールを受け取りましたら、必ず3日以内に返信いたします。
3日以内にジェンテからの返信がない場合は、
何らかの理由で届いてない、または、
こちらのお返事が届かないと考えられるので、
再度コンタクトをお願いいたします。
このところ、メールが戻ってきてしまうケースが多発しております。
特にスマートフォンからお申し込みの方は
info@gente.jpからのメール受信を許可していただくようお願いいたします。
また、常時パソコンの前に座っている仕事ではないので、
メールの確認が早朝や夜になってしまうことがございます。
ご了承ください。
代金は4月28日までにお振込みをお願いします。
自宅に贈られる方は代引きも可能です。
返信メールでトータルの金額と振込先口座のご案内をいたします。
今年もひとつひとつ心を込めて、
全てのご注文は並木容子が丁寧にお作りいたしますので、
どうぞよろしくお願いいたします。