秋の気配はとっくに感じていたのですが、
ようやく気温が少しだけ下がって来たので、
ジェンテの店内にもバラがならび始めました。
サーシャももどってきました!
そして、バラのブーケもきれいです。
Roses
My 遺産
先日、テレビを見ていたら、
ロバートハリスさんと山下マヌーさんが
旅について語り合っていました。
お二人とも旅の達人と言われていて、
多くの旅の著書もお持ちです。
特に、マヌーさんは、
まだ、旅行といえば団体旅行が全盛だった20年くらい前から、
個人の旅を推奨されていて、
実は、私がヨーロッパを一人旅するようになったのは、
多少、彼の本に影響されているのかもしれません。
そんなマヌーさんがお話の中で、
「世界遺産を巡るのは、あくまで観光。
いくつ “ My 遺産 ” をつくるかが、旅。」
とおっしゃっていました。
私は自分の旅がいつでも、名所を巡るたびではなくて、
自分にとっての感動ポイントを探すものであったことを思い出しました。
観光名所といわれてる場所は一応見学する場合もありますが、
それよりも、花屋を巡ったり、
リボンを見たり、ボタンを選んだり、
花柄の切手を買ったり、
ハーブの入った紅茶を探したり、
素敵な色合わせのラッピング用紙を選んだり、
ショーウインドウをひたすら見てスケッチしたり、
たまには街中の公園でのんびりしたり。
そんな風に時間がどんどんすぎて行きます。
方向音痴も手伝って、
予定通りの一日を過ごせたことはほとんどありません。
でも、そんな時こそ、自由な発見があって、
人との出会いがあり、不思議な出来事が起こったり、
そして、心が満たされたりするんです。
そういう意味では、私のMy遺産は、やはりロンドンに多いかな?
もちろん、フランスにもオランダにもありますが、
不思議とアメリカにはないんです。
ということで、先日の旅の画像を整理しながら、
My遺産を確認している最中です。
フランスツアー
第3回目となるジェンテツアー。
今回は、再びフランスへ。
1月に実行したスタッフとの下見を下地に、
濱村純さんや旅行会社などと、検討を重ね、
半年以上にわたり準備をして参りました。
途中、あまりのユーロ高に、実行不可能かと思ったこともありましたが、
なんとか現実のものとなり、こうして旅を終えてみると、
すべての苦労は吹き飛んで、幸せな気持ちでいっぱいになっています。
今回の旅は、本当に特別な旅となりました。
パリ市内 Saint Germain des pres のホテルを拠点に、
スタッフと私で作ったオリジナルガイドブックを見ていただきながら、
各々があちこち歩き回れるよう、時間をお取りしました。
全員で行ったランジスでの買い付けや花屋巡りは、
濱村純さんのご案内で。
そして、今をときめく3組の一流フローリストたちの
レッスン&デモンストレーション。
Eric Chauvin (c)
そのうち2組のフローリストは、ノルマンディーのご自身の別荘に
それぞれ、招いてくださいました。
Karl Fuche (c)
ODORANTES(c)
さらに、サンルイ島の古いアパルトマンでの特別なサロンコンサート。
Frederic DAVERIO (c)
こうした旅は、普通の旅行会社のツアーではもちろん、
個人でもなかなか実行できるものではありません。
大勢の方に御協力いただいて、
さらに、団体で行くからこそ実行できる旅だったのでしょう。
namiki yoko(c)
心がいっぱいになってあふれかえりそうになりながら、
この気持ちを大切に、これからの仕事に反映できるよう、
まだまだ、いろいろな意味で学んでいかなければいけないと思いました。
なお、今回のフランスの旅の詳細は後日「scene」に掲載予定です。
お楽しみに。