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切り花を買うということ

いよいよ、秋本番です。
 
お客様からのお電話やご来店でのご予約も多く、
ようやく花の季節が戻ってきました。
 
 
小さな店なので、最近はお客様とお話ししながら
ブーケやアレンジを作らせていただくことも多く、
間近に楽しいお話を聞かせていただくことがよくあります。
 
 
 
 
今日お話させていただいたお客さまは、
みなさん花にまつわる素敵なお話をして下さって、
心温かく、ほのぼのと、嬉しい気持ちでアレンジさせていただきました。
 
  
 
 
特に、お嬢さんのご結婚記念日にと花束をご購入くださったNさん。
 
お嬢様がそもそもジェンテの花を好きでいて下さっていたそうで、
お二人でお揃いでお越しになることはあまりありませんが、
それぞれが花のある暮しや贈り物としての花を、
上手に無理なく取り入れていらっしゃいます。
 
  
 
お嬢様がご結婚なさる前、初めて先方のお母様にお会いになるときに、
ジェンテの花束を持って行って下さってそうで、
先方のお母様が
「こんな素敵な花束は今まで見たこともない」
とおっしゃったとのこと。 
 
それからも何度も
「あの時の花束は素敵だった」
と、そのときのよろこびをお話しなさるそうです。
 
 
そして、それ以来、お相手のご主人様も、
花をプレゼントする、
花を飾って楽しむ、
ということが、どんなにすばらしいことかを理解され、
お友だちがいらっしゃる、
誰かがお誕生日、
ちょっとお世話になったから。
あらゆるときに、無理のない範囲で花を買って楽しんで下さっているとのこと。
 
  
 
 
それなんです! 私が目指してたのは!
 
  
 
 
贅沢はしなくていいし、
無理する必要なんてないんですけれど、
花があるだけで、空気の流れが変わって、
気持ちよく、明るくなるんだということを、
一度でも体で覚えて下されば、
少しずつ上手に花を取り入れられるようになるし、
花屋にも通うようになって、
どんなときにどういう花屋を使えば良いかがわかるようになります。
  
 
  
 
そうやって、お一人お一人が上手に切花を楽しんで下さることこそ、
私が目指していた「花のある暮し」、
すなわち「日々のくらし、日々のはな」であり、
「毎日のフラワーアレンジ」であるわけです!
 
 
 
どうぞ、皆さんが素敵な毎日を送るために、
上手に切花を取り入れて下さって、
そうして、その香りや手触りや重みから、
命あるものの大切さや愛おしさを感じて下されば、
それこそが、私の伝えたいことであり、
それを伝えたいがために花屋をやっているわけで、
ほんとうにこれ以上のうれしさはありません。
 
 
  
 
 
 ふ〜っ。
ちょっと、力説しすぎましたね、すいません。
 
 
 
 
 
ちょっと息抜きには、こんな花も秋ならでは。
 
安らぎを感じます。
 

 
「ヤブタデ」と「イワタデ」です。
  
 
  
タデ食う虫も好きずき、、、、でしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2012-09-28
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コメント2件

  • 由美子 より:

    並木様、今日は素敵な花束をどうもありがとうございました。
    5時過ぎに娘の職場の駅で待ち合わせをして渡しました。
    娘の好きなトルコ桔梗やバラ、手にするのは初めての今流行の紫陽花、又初めて見る花、珍しい葉の秋らしい大人っぽいアレンジをとても喜んでくれました。
    部屋に生の花があるとつい何度も見入ってしまいます。
    その命の持つ輝きと力・・・本当に美しくていとおしいです。
    今日も並木様に作って頂けてお話もできて嬉しかったです。
    今度伺うのはいつかな?楽しみにしています。

  • なみき より:

    由美子さま、今日はステキなお話しをありがとうございました。
    お嬢様も花を喜んで下さったご様子、たいへんうれしいです。
    花好きなお母様に育てられたお嬢様は、やはり花が大好きになるんですね。ステキな親子関係をとても羨ましく感じました。
    また、ぜひ店をのぞきにいらしてくださいませ。
    お会い出来るのを楽しみにしております。

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