決心
「花瓶押さえて!」と言いながら、
大きな揺れがもう永遠に収まらないかもしれないと思った、
あの日から1年が経ちました。
東日本の震災に寄る被害の大きさは、
計り知れないものになってしまいましたが、
それでも毎日を頑張ってまじめに生きて行くということこそ、
当たり前で、なおかつ、とても大切なことだと、
改めて思い知らされた1年でもありました。
実は、私はこの震災をきっかけに、
様々なことを考えるようになりました。
わかっていたはずの、
命の儚さ。
当たり前の日常の大切さ。
人としての力の限りあること。
そして、
花の持つ優しさと包容力。
だからこそ、一日一日を悔いなく過ごすため、
「あれをすれば良かった」とか
「あれをやらなければ良かった」と思わないために、
今、自分がすべきことは何かを、
真剣にしっかりと考えるようになりました。
そんな中に「小さな店を持ちたい」という夢があり、
それを実現しないうちは花の仕事を終えられないと思い、
そして、実現するならずーっと先ではなくて「今」なのだと、
決心したのです。
店舗の引っ越しが公になり、
多くのお客様に「残念だ」「もったいない」とのお声を、
たくさんいただくことになってしまいましたが、
今、私は先へ進むことの出来る幸せを、
ほんとにしみじみと味わっています。
3.11は、誰にとっても忘れてはならない特別な日ですが、
私にとってもなおなおのこと。
自分の心の指標が明確になった日でもあったのです。
自分で自分の先を選ぶ余裕のある、
恵まれた状況におかれていることに感謝して、
そして、
前に前に進みたいと思います。
東日本大震災における多くの被害者の方のご冥福を、
心よりお祈り申し上げます。
コメントを残す